2014年2月2日日曜日

スピについて⑦  MYクリスタルヒーリング(1)






「うつ病の経験って・・・、まあ、ヒーラー(治療家)になるための、
大学院みたいなもんだね」


・・・ぷっ。なっちゃんの静かに語る言葉に、

思わず私は、爆笑してしまった。


「けんと(なっちゃんのダンナさん)も、うつ病をやってるけれど・・・

まあ、大変だよねぇ。」



彼女が発する「タ・イ・ヘ・ン」の音色は、

私が職場で、あるいは家で、聞き、発する

「たいへん」の音色と違った。

音域が。響きが違う。ねっとりとまとわりつかない。

冷静。そして、いたわりがある。

彼女のセラピスト(治療を行う者)としての口調は、

静かにやわらかい。相手を拒絶するでもなく

そして、自分の意に添わせるでもなく

このままの、「私」を、尊重してくれる。

私と彼女の間に、

痛くない白の境界線は、きちんと引かれている。

不思議な存在感の人。






なっちゃんの職業を、

初対面の人は、当てられるだろうか?




話し出せば、わかる人には、

相当なカウンセリング技術を持っているのがわかるだろう。


だが。

ぱっと見た目・・・

(冒険家、かなあ)


国内。国外。生物。無生物。石。

彼女には、多くの人が見ている境目は無い。

あらゆる分野を飛び越えて

動き、学び、話し、食べ、笑い、ヒーリングを追及する。

ぐんぐんと歩き、長い髪を持ち、美しく細い指を持つ彼女。

彼女を見ていると思い出す。

そうだった。

女性の美しさというのは

服や、髪型や、身に着けているマテリアルを言うのではない。

その内側からの、生命力の輝きや、表情の豊かさだ。

その天衣無縫に読むことができない自由さだ。

なっちゃんは、時と宇宙を読む野性の冒険家のよう。



******************:


クリスタルヒーリングの予約当日。

私は、ワクワクと不安が入り混じっていた。

遠足前夜眠れない、小学生に戻ったような。

3時間も自分自身に向き合い続けるなんて

私の、深層意識は、いったい何を訴えるのだろうか。

何がわかるんだろうか。

何が変わるんだろうか。

手の先まで緊張で震えていた。

直前、スマートフォンで、また牧三喜さんのブログを読み返し、

そしてstarbowに向かった。




マンションの一室につく。

チャイムを押すと、

なっちゃんが、オレンジのタートルネックとジーンズという

ラフな格好で迎えてくれた。


パッと見ると、近所の面倒見のいい綺麗なお姉さん、のようだ。

小学校の帰り道、

見かけると必ず挨拶をしてくれて

そして、アタマを撫ぜてくれたり話を聞いてくれる。

一緒に遊んでくれる。そんなお姉さんみたい。

・・・・彼女のサロンでは、なぜか私は、

自分が小学生の気分になる。

一瞬で。






なっちゃんの足元を見る。


私 「今日は・・・靴下を履いてるんですね。」


注:彼女は真冬でもはだしで有名です。そしてこれは、1月中旬の話です。笑


(この時、私は彼女が年上だと思っていたので

敬語をずっと使っていた。実は、・・・私よりも1歳年下だった。笑)


なっちゃん「今日はね~はいてるよ~あはは~」


風のような人。するり。通り抜けていく。
水のような人。重力に逆らわずに、落ちていく。なにかが。
しゃべらなくても、考えていることが、感じていることが伝わってくる人。



案内されて、奥の、畳の部屋に入る。

たくさんのクリスタルがバランスよく置かれている。

あ、牧三喜さんの絵のフライヤー(宣伝のちらし)だ。
そそくさと、一枚いただく。

なっちゃんが、お茶をいれて持ってきてくれる。

そして、大きな松明のようなものから出ている煙で

部屋中を満たす。香りが満ちる。

(セージの葉でした。

セージ:ネイティブアメリカンも使っていた浄化作用のあるといわれるハーブの一種)




なっちゃん「だっちゃん(=私)は、以前starbowのワークショップ受けたことあるの?」

私     「無いです。」

なっちゃん「・・・・?(内心驚いてる模様)」

私     「牧三喜さんのブログを読んで・・・私、クリスタルヒーリングを受けなきゃ!って

思ったんです。」

我ながら、意味不明! と思いつつも、口が先に動いていた。


どうやら、多くの人は、小さなワークショップなどを経て、

この3時間のクリスタル・ヒーリングを受けるらしい。




今、このブログでは

ここまで説明できるようになったのだが。

クリスタル・ヒーリングを受けたときは、

全く言葉が追いついていなかった。わからないことだらけだった。

ただ、行かなければならない。

それぐらい気持ちが焦って、追い詰められていた。






なっちゃんは丁寧に、これから3時間の手順を、説明してくれる。


クリスタル・アライカードで、なぜ今日、ここに来たのかをまず見る。

それから、ひとつひとつ、上向きに寝転んだ、身体の上に、

なっちゃんの直感で、クリスタルを置いていくと。

身体の上に置く、クリスタルを見せてもらう。

小学生の時のお道具箱のように

いくつかの箱には

ぎっしりと、様々な色と形の

いわゆる、「パワーストーン」が詰まっていた。

不思議な輝き。でも、実用的。

店先で見るパワーストーンと、なにか違う。



話は飛ぶが。

セラピー終了後。

彼女が、

料理に使うカゴとザルに入れて、

すべてのパワーストーンを台所の流しで、水道水で水洗い→水切りしていた。

おもわず言ってしまった。

私    「野菜を洗うように洗うんだね・・・・」

なっちゃん「なんか、みんなね。ナチュラルだね、って言ってくれるんだよね。
気を使ってくれてるんだよね・・・(静かに笑う)」


私「(・・・私ってば、思ったことをそのまま言ってすんません・・・(-_-;)

   ・・・そうか、

   なっちゃんにとって、この石は、

   鍼灸師さんの、鍼(はり)のようなものなんだね。」

なっちゃん「そう、そうなの」



彼女が石を洗っている様子は、

私の知り合いのベテラン鍼灸師さんが

治療を終え、鍼の処理をしている姿の気配と全く同じだった。

仕事の相棒、日々の毎回の手入れ。

そこにムダはない。プロの姿勢だ。




*****************

まず。


クリスタル・アライカードで

私の過去・今・未来へつながる課題や現状を、カードで観てもらう。


一枚一枚意味を説明してもらう。

その総合的な、全体を見て。彼女は目を閉じてから、言う。



「大きな翼で、羽ばたいている白い鳥のイメージが浮かびます。

翼は大きくはためいている。

でも、飛び立つことができない。

未来への、イメージは準備万端、

だけれど足元(身体・行動)が伴なえなくて

実際に飛び立てない。」



ずん。言葉を失った。

それは、

さんざん、周囲の人から、言い方は違えど、

言われてきたことでもあったからだ。





(MYクリスタルヒーリング(2)につづく)




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